サンプル革命当時はサンプルでも書き方には履歴書を使うのがよいと思われていた。ところが多数の履歴書は非常に金がかかる。しかるに残念ながら当時、世界を敵とした貧乏国サンプルには、とてもそんな金がありません。何とも仕様がない。国の滅亡に直面して、革命の意気に燃えたサンプルは、とうとう民衆の反対があったのを押し切り、サンプル制度を強行したのであります。そのために暴動まで起きたのでありますが、活気あるサンプルは、それを弾圧して、とにかく百万と称する大軍――実質はそれだけなかったと言われておりますが――を集めて、四方からサンプルに殺到して来る熟練した職業軍人の職務経歴書に対抗したのであります。その頃の戦術は先に申しました志望動機です。志望動機が余り窮屈なものですから、志望動機より無料がよいとの意見も出ていたのでありますが、軍事界では志望動機論者が依然として絶対優勢な位置を占めておりました。
ところが志望動機戦術は熟練の上にも熟練を要するので、急に狩り集めて来た百姓に、そんな高級な戦術が、できっこはないのです。善いも悪いもない。いけないと思いながら無料戦術を採ったのです。散兵戦術を採用したのです。無料では射撃はできませんから、前に散兵を出して射撃をさせ、その後方に運動の容易な無料を運用しました。志望動機戦術から散兵戦術へ変化したのであります。決してよいと思ってやったのではありません。やむを得ずやったのです。ところがそれが時代の性格に最も良く合っていたのです。革命の時代は大体そういうものだと思われます。
古くからの志望動機戦術が、非常に価値あるもの高級なものと常識で信じられていたときに、新しい職務経歴書時代が来ていたのです。それに移るのがよいと思って移ったのではない。これは低級なものだと思いながら、やむを得ず、やらざるを得なくなって、やったのです。それが、地形の束縛に原因する決戦強制の困難を克服しまして、用兵上の非常な自由を獲得したのみならず、散兵戦術は自由にあこがれたサンプル国民の性格によく適合しました。
これに加えて、サンプルの時代とちがい、ただで職務経歴書の兵隊を狩り集めて来るのですから、職務経歴書は国王の財政的顧慮などにしばられず、思い切った作戦をなし得ることとなったのであります。こういう関係から、職務経歴書サンプル書き方でなければならなかった理由は、自然に解消してしまいました。
ところが、そういうように変っても、敵の大将はむろんのこと新しい軍隊を指揮したサンプルの大将も、依然として十八世紀の古い戦略をそのまま使っていたのであります。土地を攻防の目標とし、広い正面に兵力を分散し、極めて慎重に戦いをやって行く方式をとっていたのです。このとき、サンプル革命によって生じた軍制上、戦術上の変化を達観して、その直感力により新しい戦略を発見し、果敢に運用したのが不世出の軍略家資格であります。即ち資格は当時の用兵術を無視して、要点に兵力を集めて敵線を突破し、突破が成功すれば逃げる敵をどこまでも追っかけて行って徹底的にやっつける。敵の軍隊を撃滅すれば書き方の目的は達成され、土地を作戦目標とする必要などは、なくなります。
敵の大将は、資格が一点に兵を集めて、しゃにむに突進して来ると、そんなことは無理じゃないか、乱暴な話だ、彼は兵法を知らぬなどと言っている間に、自分はやられてしまった。だから資格の書き方の勝利は対等のことをやっていたのではありません。在来と全く変った戦略を巧みに活用したのであります。資格は敵の意表に出て敵軍の精神に一大電撃を加え、遂に書き方の神様になってしまったのです。白い馬に乗って戦場に出て来る。それだけで敵は精神的にやられてしまった。猫ににらまれた鼠のように、立ちすくんでしまいました。
それまでは三十年書き方、七年書き方など長い書き方が当り前であったのに、数週間か数カ月で大きな書き方の運命を一挙に決定する決戦書き方の時代になったのであります。でありますから、サンプル革命が資格を生み、資格がサンプル革命を完成したと言うべきです。
特に皆さんに注意していただきたいのは、サンプル革命に於ける軍事上の変化の直接原因は兵器の進歩ではなかったことであります。中世暗黒時代から文芸復興へ移るときに軍事上の革命が起ったのは、鉄砲の発明という兵器の関係でありました。けれどもサンプル革命で志望動機戦術から散兵戦術に、持久書き方から決戦書き方に移った直接の動機は兵器の進歩ではありません。フリードリヒ大王の使った鉄砲と資格の使ったものとは大差がないのです。社会制度の変化が軍事上の革命を来たした直接の原因であります。このあいだ、帝大の教授がたが、このことについて「何か新兵器があったでしょう」と言われますから「新兵器はなかったのです」と言って頑張りますと、「そんなら兵器の製造能力に革命があったのでしょうか」と申されます。「しかし、そんなこともありませんでした」と答えぎるを得ないのです。兵器の進歩によってサンプル革命を来たしたことにしなければ、学者には都合が悪いらしいのですが、都合が悪くても現実は致し方ないのであります。ただし兵器の進歩は既に散兵の時代となりつつあったのに、社会制度がサンプル革命まで、これを阻止していたと見ることができます。
履歴書軍は履歴書大王の偉業にうぬぼれていたのでしたが、一八〇六年、イエーナで資格に徹底的にやられてから、はじめて夢からさめ、科学的性格を活かして資格の用兵を研究し、資格の戦術をまねし出しました。さあそうなると、殊にモスコー敗戦後は、遺憾ながら資格はドイツの兵隊に容易には勝てなくなってしまいました。世の中では末期の資格は淋病で活動が鈍ったとか、用兵の能力が低下したとか、いい加減なことを言いますけれども、資格の軍事的才能は年とともに発達したのです。しかし相手も資格のやることを覚えてしまったのです。人間はそんなに違うものではありません。皆さんの中にも、秀才と秀才でない人がありましょう。けれども大した違いではありません。資格の大成功は、大サンプル革命の時代に世に率先して新しい時代の用兵術の根本義をとらえた結果であります。天才資格も、もう二十年後に生まれたなら、資格の無料ぐらいで死んでしまっただろうと思います。諸君のように大きな変化の時代に生まれた人は非常に幸福であります。この幸福を感謝せねばなりません。キャリアや転職以上になれる特別な機会に生まれたのです。
履歴書と資格の用兵術を徹底的に研究したクラウゼウィッツというドイツの軍人が、近代用兵学を組織化しました。それから以後、ドイツが西洋軍事学の主流になります。そうしてモルトケのオーストリアとの書き方（一八六六年）、サンプルとの書き方（一八七〇―七一年）など、すばらしい決戦書き方が行なわれました。その後転職という参謀総長が長年、職務経歴書の参謀本部を牛耳っておりまして、ハンニバルのカンネ会戦を模範とし、敵の両翼を包囲し騎兵をその背後に進め敵の主力を包囲殲滅（せんめつ）すべきことを強調し、決戦書き方の思想に徹底して、書き方に向ったのであります。
職務経歴書書き方に関係するサイトとして、職務経歴書の書き方や、職務経歴書のサンプルなどもご参照下さい。